これまで、明大中野や明大明治について記事にしてきた。明大世田谷についても触れてきたので、明治大学につながる学校を考える流れで、今回は明大八王子について書いておきたい。
我が家では、明大八王子は早い段階で候補から外れた。
理由は、毎日の通学にかなり時間がかかり、我が家の通学圏には収まらないと考えたからである。
明大八王子の説明会や文化祭には行っていない。学校の雰囲気を実際に見て判断する前に、通学という現実的な条件で、息子は早々に諦めた。
今回は、公式情報で学校の魅力を整理しながら、その経緯を残しておきたい。
明治大学の付属校は四つ
まず、明治大学の付属校・系列校として、中学受験で候補になる学校を整理すると、次の四校がある。
| 通称 | 正式校名(中学校) | 男女区分 |
|---|---|---|
| 明大明治・明明 | 明治大学付属明治中学校 | 共学 |
| 明大中野 | 明治大学付属中野中学校 | 男子 |
| 明大八王子・明八 | 明治大学付属八王子中学校 | 共学 |
| 明大世田谷 | 明治大学付属世田谷中学校 | 共学 |
明大世田谷は、旧・日本学園が2026年4月に校名を変更し、共学化した学校である。明治大学の発表では、付属高等学校推薦入試による大学への受け入れは2029年度からとなっている。
同じ明治大学につながる学校でも、所在地や通学方法、学校生活の環境、推薦制度の歩みは異なる。大学名だけでひとまとめにせず、一校ずつ見ていきたい。
明大八王子はどんな学校?
明大八王子は、東京都八王子市にある男女共学の私立中高である。
1984年に開校し、以前の校名は「明治大学付属中野八王子中学・高等学校」。2024年4月1日から、現在の「明治大学付属八王子中学・高等学校」に変わった。
「中野八王子」という旧校名で覚えている方もいるかもしれない。
広いキャンパスも魅力
公式サイトでは、7万坪を超えるキャンパスが紹介されている。施設案内にも、グラウンド、体育館、野球場、テニスコートなどが並ぶ。
自然に囲まれた広い環境で、勉強や部活動、友人との時間を重ねていく。公式情報からは、そうした学校生活を思い描ける。
体を動かすことが好きな子や、ゆとりのある空間で過ごしたい子にとっては、魅力のある環境だと思う。
明治大学への推薦制度
明治大学の付属校であることも、大きな魅力だ。
学校が公表する2025年度の進路状況では、卒業生326人に対して、明治大学への内部推薦合格者は303人、92.9%となっている。
この92.9%は、卒業生に占める推薦合格者の割合である。実際に明治大学へ進学した生徒の割合とは区別して読む必要がある。
一定の条件のもとで、明治大学への推薦入学資格を得たうえで国公立大学などを受験できる併願制度も紹介されている。
大学への道筋を持ちながら、中高で何に取り組むかを考えられる。父親としても、こうした環境には魅力を感じる。
駅からスクールバスで通学
明大八王子の通学を考えるときに押さえておきたいのが、スクールバスである。
公式サイトでは、八王子駅・拝島駅から、専用スクールバスで約25分と案内されている。
八王子駅や拝島駅までの電車の時間に加えて、学校までの移動時間も必要になるということだ。
自宅から学校までを考えるなら、電車の乗車時間だけでは足りない。自宅から駅までの移動、乗り換え、バス乗り場までの移動や待ち時間も含めて、毎朝何時に家を出ることになるのかを考える必要がある。
スクールバスは通学を支える仕組みであり、その時間が友人と過ごす楽しみになることもあるだろう。ただ、我が家の場合は、駅までの移動にバスの時間を加えると、毎日続けるには負担が大きいと感じた。
我が家は通学圏外だった
息子が明大八王子を早々に諦めたのは、この通学の負担を考えたためである。
学校の教育方針や設備を細かく比較する前に、我が家から毎日通うという条件が厳しかった。
説明会や文化祭にも行っていないので、実際の校風や生徒の雰囲気について、我が家の体験として語れることはない。
候補に残す学校を考えるとき、親としては大学への進学や充実した設備に目が向く。それでも、合格後に毎朝通うのは息子である。
授業を受け、部活動に参加し、帰宅してから宿題をする。食事や翌日の準備もあり、睡眠も確保したい。
そこまで含めて考えると、本人が気にしている通学時間は、軽く扱えないと思った。
明大明治は息子も気に入った
ここで、これまでに訪れた明大明治の話も少し書いておきたい。
明大明治については、説明会や文化祭に足を運び、学校の雰囲気を見ている。息子も、最初は部活動や学校の雰囲気を非常に気に入っていた。
スクールバスの中で生徒たちがにぎやかに、楽しそうに過ごしている様子も印象に残った。友人と一緒に通うのであれば、バス通学も十分ありだと感じたのである。
明大明治では実際に見た雰囲気が判断材料になった一方、明大八王子では訪問する前に通学の条件で候補から外している。
そして最近の息子を見ていると、どちらかといえば男子校を好んでいるようにも感じる。
一方、明大中野については、父親としては候補に入れてもよいと思っていたが、息子が合わないと感じたことを尊重したいと考えている。
本人の好み、学校ごとの雰囲気、毎日の通学。それぞれを合わせて考えると、学校選びは思った以上に一筋縄ではいかない。
六年間の生活を想像する
学校説明会や文化祭に一度出かける場合と、毎日通う場合では、距離の感じ方も変わる。
休日の一回なら、少し遠くても予定を組める。しかし、入学後は、その移動が日常になる。
例えば、片道の通学時間が30分長くなると、往復では一日1時間の差になる。これは我が家の実際の所要時間ではなく、通学時間を比べるための例である。
一日1時間あれば、宿題を進めることも、好きな本を読むことも、少し早く寝ることもできる。
もちろん、通学中に読書をしたり、友人と話したりする楽しみもある。長い通学を続けながら、充実した学校生活を送っている子もいるだろう。
負担の感じ方は、乗り換えや混雑、本人の体力、学校に通いたい気持ちによっても変わるはずだ。
我が家の場合は、息子が早い段階で通学の負担を気にした。その判断を尊重して、候補から外したのである。
通い続けられる学校を選びたい
明大八王子には、広いキャンパスや明治大学への推薦制度など、学校としての魅力がある。
自宅から通いやすく、こうした環境で過ごしたいと考える家庭であれば、検討する価値のある学校だと思う。
我が家は、通学圏の条件が合わず、早々に候補から外した。
中学受験では、合格できるかどうかを考える時間がどうしても長くなる。しかし、合格した後には、毎日の学校生活が始まる。
その生活を、息子が前向きに続けられるだろうか。
明大八王子について書いておくことで、学校選びでは六年間の暮らしまで想像しておきたいと、改めて感じた。
学校情報は2026年10月12日に確認。主な参考元:明治大学の付属校案内、明大八王子の沿革、学校公式サイト、アクセス、進路実績、明大世田谷への系列校連携に関する発表。
