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桐朋中学校を候補から外した理由|父は好きでも息子と妻は巣鴨派【2027年入試】

今日もまた、中学受験の学校選びの話である。取り上げたいのは、東京都国立市の桐朋中学校。我が家にとって学力的には実力相応校の候補と考えてきた学校だ。

実は昨年あたりまでは、2月2日の午前に桐朋を受けるつもりでいた。しかし、今は併願候補から外れている。息子は「自由な校風が自分にはあまり合わない」と言い、妻は高校卒業後に浪人する生徒の割合を気にしているからだ。

一方、父親である私は今でも桐朋は十分ありだと思っている。通学の便利さ、国立の街並み、広いキャンパス。むしろ、私の好みだけで決められるなら相当有力なのだが、残念ながら受験するのは私ではない。

今日は、そんな家族内で評価が分かれた桐朋について、手元の学校案内と最新の公開情報を交え、なぜ我が家が巣鴨中学校を選ぼうとしているのかを書き残しておきたい。

目次

桐朋は実力相応校だった

第一志望を2月1日に受験する。その翌日の2月2日をどうするかは、我が家にとって大きな悩みである。2月1日の結果がまだ読めないなかで、子どもが無理なく挑戦でき、しかも通いたいと思える学校を置きたい。

桐朋は、少なくとも我が家の見立てでは、学力的に「実力相応校」として検討してきた学校だった。もちろん、相応校というのは合格が保証される学校という意味ではない。過去問との相性やその時点の成績でも変わる、あくまで家庭内の判断である。

それでも、昨年ぐらいまでは2月2日の午前に桐朋を受験するつもりでいた。それが今は巣鴨へ。学校選びとは本当に変わるものである。

国立の街並みが好きだ

父親として桐朋を推したくなる最大の理由の一つは、なんといっても通学環境である。

我が家から比較的通いやすく、朝の電車も一般的な通勤ラッシュで混む方向とは逆になる。毎日乗る電車だから、こうしたことは小さくない。受験のときには偏差値に目が行きがちだが、入学してからは6年間、朝も夕方もその道を通うのだから。

そして、JR国立駅から学校へ向かう街並みがいい。駅前から続く広々とした通り、落ち着いた街の雰囲気。個人的には少しおしゃれで、歩いていて気持ちのいい街だと思う。

公式サイトによれば、桐朋中学校は東京都国立市中3-1-10にあり、JR中央線「国立駅」・JR南武線「谷保駅」からそれぞれ徒歩約15分。周辺は閑静で緑豊かな文教地区だという。出典:桐朋公式Q&A

さらに学校の敷地も広い。緑があり、部活動や学校行事に使える環境が整っている。都会の校舎のよさもあるが、広々とした場所で多感な6年間を過ごすのも、なかなか贅沢なことではないだろうか。

通学しやすく、街も好きで、キャンパスも広い。私の中では、これだけでも相当ポイントが高い。

自主性を重んじる校風

桐朋の教育を語るうえで欠かせないのが「自主」である。公式の教育目標は「自主的態度を養う」「他人を敬愛する」「勤労を愛好する」の三つ。自分で考え、判断し、行動する力を育てようとしている。出典:桐朋公式・教育目標

また、桐朋祭など生徒が主体となって企画・運営する行事があり、部活動も盛んだ。学校公式サイトでは、運動部・文化部・同好会を合わせて約40のクラブが活動していると紹介されている。出典:桐朋公式サイト

私自身は、この自主性を重んじる考え方は悪くないと思う。何かに熱中し、自分で決め、失敗したらまた考える。そういう経験こそ、中高生のうちに積んでほしい。

ただし「自由な校風」と「勉強を放任する学校」は同じではない。桐朋の公式Q&Aを読むと、中学の授業や高校での段階別授業、夏期講習などの説明もある。自由という一言だけで学校の学習体制まで決めつけるのは違うだろう。出典:桐朋公式Q&A

息子は自由が合わない?

しかし、息子の考えは違う。本人にとって、桐朋の自由な校風はあまりしっくりこないらしい。

親としては「自由でいいじゃないか」と言いたくなるのだが、自由な環境が好きかどうかも人それぞれである。ある程度の枠組みや学校全体の方向性がはっきりした環境のほうが、安心して頑張れる子もいるはずだ。

息子が桐朋に入ったら必ず合わない、という話ではもちろんない。ただ、複数の学校を見たり調べたりしたうえで、本人が「違う」と感じたことには意味がある。

最近は、私がいいなと思う学校と、息子が行きたい学校は必ずしも一致しないのだと、何度も思い知らされている。高校までの6年間を実際に過ごすのは息子なのだから、ここは尊重したい。

妻が気にする浪人割合

そして、妻が桐朋にあまり乗り気ではないもう一つの理由が、高校卒業後に浪人する生徒が多いのではないかという点である。

これは単なる印象なのか、それとも数字の根拠があるのか。手元の学校案内と日能研の公開データを見比べてみた。

直近2年の浪人データ

卒業年卒業生数浪人数卒業生に占める割合
2025年春307名129名約42.0%
2026年春322名121名約37.6%

出典:日能研「桐朋中学校・進路情報」。割合は掲載人数をもとに計算した。

確かに2025年は約4割、2026年も4割弱が浪人という数字である。これは、妻が気にするのも理解できる。

ちなみに、手元の受験ガイドに載っていた2024年3月卒業生の進路は、293名のうち133名(45.4%)が「進学準備」となっていた。こちらは「浪人」という表記そのものではないので、上の表とは分類を分けておくが、大学などへの進学準備を続ける卒業生が少なくないことは読み取れる。

浪人が多い理由は?

では、浪人する生徒が多いのは、学校の教育や進路指導に問題があるからなのだろうか。ここは数字だけで断定できない。

桐朋の公式Q&Aには、生徒が自分の将来像を考えて進学先を決める傾向があり、第一志望の大学にこだわる生徒が多いという説明がある。卒業後にも、担任や学年の教員が相談や学習面のアドバイスを行っているそうだ。出典:桐朋公式Q&A・進路指導

だから、浪人割合だけを見て「進学指導が弱い」と結論づけるのは早計だろう。目標の大学を諦めず、もう1年頑張るという選択をする生徒がいるのかもしれない。

一方で、親としては現役で大学に進んでほしい気持ちもわかる。1年分の時間や予備校費用、本人の精神的な負担まで考えると、「浪人もいい経験だ」と簡単には言い切れない。

結局、この数字をどう見るかは各家庭の価値観である。我が家では、妻が気にしているという事実も、学校選びの判断材料になっている。

2027年度の入試情報

ここからは、桐朋を実際に受験候補として考えている家庭のために、2027年度の公式募集要項を整理しておく。数字は2026年10月15日時点で確認したものだ。

項目第1回第2回
入試日2027年2月1日(月)2027年2月2日(火)
募集人数男子 約110名男子 約60名
出願期間1月10日~1月29日1月10日~2月1日
試験科目国語・算数・社会・理科国語・算数・社会・理科
合格発表2月1日 22:002月3日 14:00

試験は国語・算数が各100点、社会・理科が各60点の320点満点。試験時間は8時35分から12時15分までで、昼食は不要となっている。受験料は各回2万5,000円で、両日を同時出願する場合は合計3万8,000円。合格後の入学金納入期限はいずれも2月4日(木)正午である。

出典:桐朋中学校 2027年度生徒募集要項(公式PDF)

2026年度の実質倍率

入試回受験者数合格者数実質倍率合格最低点
第1回384名126名約3.0倍200/320点
第2回490名209名約2.3倍211/320点

出典:桐朋公式・2026年度中学入試概況。あくまで前年の結果であり、2027年度の倍率を予測するものではない。

第2回は募集人数が少なく、我が家も以前はこの日程で検討していた。数字のうえでは実質倍率が第1回より低い年でも、受験する子どもたちの顔ぶれや問題との相性もあるため、倍率だけで簡単とは言えない。

今後の説明会と見学会

桐朋が気になる家庭には、11月に実際の学校を見る機会が残っている。2026年10月15日時点の公式案内は以下のとおり。

イベント日程Web予約開始
学校見学会2026年11月15日(日)10月31日(土)9:00
第6回中学学校説明会2026年11月21日(土)11月7日(土)9:00

11月21日の説明会は14:00~14:45、その後の校内自由見学は16:00まで。活動中のクラブを見たり、校内の教員や案内係の中学生に質問したりできるそうだ。11月15日の見学会は、校内自由見学と自由研究優秀作品の展示が予定されており、詳しい時間は公式発表を確認する必要がある。いずれもWeb予約制である。

最新の日程・定員・予約状況は必ず桐朋公式の中学学校説明会ページで確認してほしい。

それでも我が家は巣鴨へ

こうして改めて桐朋を調べても、私の印象はやはり悪くない。むしろいい学校だと思う。通いやすいし、国立の街並みは好きだし、敷地も広い。学校が重んじる「自主」という考え方にも、個人的には共感する。

それでも、息子は桐朋の自由な校風にはそれほど惹かれず、妻も浪人割合に引っかかるところがある。そして二人の答えは、今のところ「2月2日は巣鴨」で一致している。

私も巣鴨は好きだ。伝統校としての骨太な雰囲気がありながら、時代に合わせて変わろうとしている姿勢にも好感を持っている。以前参加した説明会でも、印象に残る話が多かった。詳しくは巣鴨中学校の説明会に参加した記録に書いた。

親が学校を選ぶと言いながら、最後はどうしても親の価値観が混ざる。それは仕方のないことだと思う。ただ、私の「ここなら通いやすい」という判断と、息子の「ここで6年間過ごしたい」という感覚は別のものだ。

学校選びで多数決をしているわけではないが、本人が通いたいと思うことにはやはり重みがある。父親としては桐朋を推したい気持ちもあるけれど、今は巣鴨を軸に考えていこうと思う。

学校選びは難しい

桐朋は我が家が候補から外した学校ではあるが、それは桐朋に魅力がないという意味ではまったくない。むしろ父親目線では、今でも十分に「あり」の学校である。

学力的には実力相応校の候補だった。立地や通学環境も魅力的だった。それでも、子どもの感じ方と家族の優先順位によって、受験予定から外れることがある。

受験ガイドの偏差値表だけを見ていたころには、こんなに校風や街の雰囲気で悩むとは思っていなかった。

2月1日の第一志望入試まで、今日であと109日。そろそろ学校選びも最終段階である。

どこが有名か、偏差値がいくつかだけではない。息子が6年間を前向きに過ごせる場所はどこか。最後は、そこに戻ってくるのだと思う。

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この記事を書いた人

40代、2児の父。現在は息子の中学受験に伴走中。しばらくは中学受験を中心に、日々の試行錯誤や実体験を発信していきます。

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