中学受験まで、あと147日。
いよいよ「あと何日」という数字が、ちょっと現実味を帯びてきた。
そんな我が家に、先日、新しい戦力が投入された。
プリンターである。
買ったのは、エプソンの PX-M6011F。
A3まで印刷できる、2段カセットの複合機だ。A3だけでなくB4にも対応している。
妻から「そろそろA3が使えるプリンターが欲しい」と言われたのがきっかけだった。
中学受験もここまで来ると、過去問やら教材やら、とにかくコピーする機会が増えてくる。
調べてみると、中学受験ではA3だけでなくB4サイズの問題用紙や解答用紙も結構あるらしい。
これまでは普通の家庭用プリンターで何とかしてきたけれど、ここから先は家でA3やB4までサッと扱えた方が便利そうだ。
ということで、思い切って買った。
そして届いて最初に思った。
デカい。
いや、分かってはいた。
A3対応なのだから、今まで使っていた小さなプリンターと同じサイズであるはずがない。
寸法だって事前に見ていた。
それでも、実際に家の中へ入ってくると話は別だった。
ちゃんとデカい。
プリンターを買っただけなのに、なぜか最初に始まったのは部屋の片付けだった。
プリンターを買ったら部屋の整理が始まった
これまで使っていたプリンターも、まだ普通に動いていた。
捨てるのはもったいないので、妻の実家へ送ることにした。
それから棚の上を整理して、置いてあったものを移動し、新しいプリンターのための場所を確保。
そこへPX-M6011Fを、
ドカン。
と置いた。

本体は白。
デザインはかなりシンプルで、変に主張する感じはない。
おしゃれ家電というよりは、無骨で実用的なオフィス機器といった感じだ。
でも私は、こういう実用一辺倒の道具は嫌いではない。
むしろ結構好きである。
今の我が家がプリンターに求めているのは、見た目の華やかさではない。
とにかく仕事をしてくれればいい。
なぜA3・B4プリンターが必要になったのか
理由はもちろん、中学受験。
受験が近づくにつれて、過去問をコピーしたり、教材を印刷したりする機会が増えてきた。
A4だけなら普通の家庭用プリンターで十分だ。
でも、実際の問題用紙に近いサイズで取り組もうとすると、A3やB4を使いたくなる場面が出てくる。
もちろん必要なときだけコンビニへ行ってコピーする方法もある。
それはそれで全然いいと思う。
ただ、今の我が家の場合、一番惜しいのはコピー代ではなく時間だった。
息子は受験勉強で時間との戦い。
親は親で普通に仕事がある。
そんな中で、
「これB4でコピーしたいな」
となるたびにコンビニへ行く。
財布を持って外に出る。
コピー機を操作する。
家に戻ってくる。
1回なら大したことはない。
でも、それが何度も積み重なると地味に面倒だ。
だったらもう、
家に置いてしまえばいい。
という結論になった。
受験まで残された時間は有限だ。
こういうところは、多少お金をかけてでも時間を買っていいと思っている。
Canon、Brother、EPSONで迷った
機種選びでは、それなりに悩んだ。
プリンターといえばCanon。
Brotherもある。
もちろんEPSONもある。
いろいろ見た結果、最終的にはEPSONにした。
理由はものすごく単純で、前に使っていたEPSONが全然壊れなかったから。
これまで使っていたのは、たしか6,000円もしなかったような安いモデルだった。
それでもかなり長く使えた。
特に大きなトラブルもなかった。
プリンターについて強いこだわりがあるわけではないので、
「前のEPSONが良かったし、今回もEPSONでいいか」
という信頼感は結構大きかった。
こういうのはスペック表では分からない。
何年も家で普通に動き続けてくれた。
それだけで十分強い。
でも、2020年の製品である
PX-M6011Fを選ぶとき、一つだけ引っかかった。
2020年発売の製品なのだ。
2026年の今から見ると、もう6年前。
最初は、
「さすがに古くないか?」
とは思った。
パソコンだったら6年前はかなり古い。
スマホならなおさらだ。
でも、よく考えてみた。
これはプリンターである。
毎年CPU性能が30%上がるわけでもない。
AI機能も別にいらない。
写真作品を最高画質でプリントしたいわけでもない。
今回欲しいのは、
- A3やB4が印刷できる。
- コピーできる。
- Wi-Fiにつながる。
- 紙をたくさん入れておける。
- 必要なときにすぐ使える。
これだけだ。
要するに、
ガンガン印刷できる、実用的なコピー機が欲しい。
そう考えると、6年前のモデルであることは、むしろ悪いことばかりではない気がしてきた。
逆に言えば、6年間も販売され続けてきた製品である。
本当に使いにくかったり、致命的な問題を抱えていたりすれば、ここまで長く残ることもなかっただろう。
発売直後の製品なら、まだ見つかっていない不具合や、ソフトウェア側の細かな問題が残っていることもある。
その点、長く売られてきた製品なら、実際のユーザーに使われる中で問題点も見つかり、改善や修正が積み重ねられてきているはずだ。
そう考えると、これは「古い」のではなく、
ある意味、完成形に近い製品
とも言える。
派手な新機能はない。
でも、必要な機能は揃っていて、長く使われてきた実績もある。
今欲しいのは最新技術ではなく、毎日ちゃんと働いてくれる道具だ。
そう考えたら、2020年モデルということはむしろ安心材料になった。
新しさより、長年売られていること。
プリンターのような実用品では、案外そちらの方が大事なのかもしれない。
なぜかFAX機能で揉める
そしてこのPX-M6011F。
なぜかFAXまで付いている。
正直に言うと、
まったく要らない。
たぶん我が家からFAXを送ることは、この先一度もないと思う。
ところが、ここでなぜか妻が強く反応した。
「FAXはいらないから、FAXが付いていない機種にしてほしい」
という謎のリクエストが飛んできた。
どうやら、
FAXが付いている=そのぶん高い
と思ったらしい。
まあ、言いたいことは分からなくもない。
ただ、こちらとしてはFAXが欲しくてこの機種を選んでいるわけではない。
欲しいのは、A3・B4対応、2段カセット、Wi-Fi、印刷速度。
FAXは本当にどうでもいい。
そこで、
「あくまで道具としての性能が優れているからこれを選んでいるのであって、別にFAX付きをあえて選んでいるわけではない」
と説明した。
例えるなら、
炊飯器を買うときに、米がおいしく炊けるから選んだだけで、ケーキモードが欲しかったわけではない。それと同じである。
我が家にとってFAXは完全に「炊飯器のケーキモード」だ。
付いている。
でも別に使わない。
それでいいではないか。
なぜかこの説明にも若干の抵抗を受けたが、最終的には購入に踏み切った。
今のところFAX機能には一度も触れていない。
おそらく今後も触れない。
2段カセットにしてよかった
今回選んだPX-M6011Fは、2段カセットのタイプ。
これがかなり便利だ。
我が家では、
片方にA4、もう片方にA3
を入れている。
必要に応じてB4にも対応できる。
印刷するたびに紙を入れ替えなくていい。
これが思っていた以上に楽だった。
中学受験では、
「この問題をもう一回やりたい」
「これコピーしておこう」
みたいなことが突然発生する。
そんなときにPCやスマホから送って、そのまま紙が出てくる。
このサッとできることが大事なのだと思う。
デカい。でも仕事は早い
ここまで散々「デカい」と書いてきたけれど、仕事はちゃんと早い。
印刷を指示してから紙が出てくるまでがかなり速い。
特に便利なのがWi-Fi印刷。
プリンターが待機状態でも、スマホやPCから印刷を飛ばすと勝手に起きて、そのまま印刷を始めてくれる。
プリンターのところまで行って電源を入れて、戻ってきてから印刷する、なんてことをしなくていい。
「あ、これ印刷しておこう」
と思った瞬間にスマホから送る。
すると向こうでプリンターがガチャガチャ動き始める。
こういう小さな面倒を一つずつ消してくれる道具は、やっぱり便利だ。
A3のような大きな紙を印刷するときには、排紙トレイも自動で前に伸びてくる。
紙がそのまま床へ落ちないように受け止めてくれるわけだ。
これも地味だけど結構便利。
ただし、一つ惜しい。
出てきたトレイは、電源を切るまでは自分では戻ってくれない。
電源を切るまでは、白くて無骨な本体から排紙トレイだけがニュッと前に出たままになる。

一番安い店ではなくAmazonで買った
購入先も少し迷った。
Amazon、ヨドバシ、ビックカメラ、価格.comあたりを一通り見た。
確認したタイミングでは、価格.comの最安店が3万6,000円前後。
Amazonはそれより3,000円くらい高かった。
3,000円。
まあ、決して小さくはない。
ヨドバシやビックカメラも表示価格だけを見るとAmazonより高めだったが、ポイント還元まで考えると実質価格はかなり近くなる。
それでも今回はAmazonにした。
一番の理由は、
買うのが圧倒的に楽だから。
普段から使っているので、住所もクレジットカードもすでに登録してある。
Prime会員なので配送も早い。
そして、これまで商品に問題があったときも、自分の場合はAmazonの返品対応が一番スムーズだった。
このサイズのプリンターが届いて、
「初期不良でした」
となったときのことを考えると、販売店を調べたり、返品方法を確認したりするのは正直かなり面倒だ。
そう考えると最安店との差額3,000円は、
面倒くささに対する保険料
と考えることにした。
3,000円安く買うために、配送や返品条件をあれこれ調べる時間を使う。
それも一つの考え方だと思う。
ただ今は受験まであと147日。
時間を買うためにプリンターを買っているのだから、プリンターを買うところで時間を使いすぎても仕方がない。
今回はそれでいい。
ちなみに、今回購入したのはこちら。
やっぱり気になるのはインク代
便利なのはいい。
でも、プリンターを買うと次に気になるのは当然インクである。
以前使っていた安いEPSONでは、途中から普通にサードパーティー製の互換インクを使っていた。
本体が6,000円もしないのに、純正インクを買うと3,000円、4,000円する。
当時は、
「いや、本体もう一台買えるじゃないか」
くらいの感覚だった。
だから、
「壊れたら、そのとき考えればいい」
くらいの割り切りで互換品を使っていた。
ただ今回はちょっと違う。
本体もそれなりの価格だし、受験期間中に突然壊れても困る。
なので少なくともメーカー保証がある最初の1年間は純正インクを使うつもりだ。
今回買った純正の標準容量4色セットは、4,000円台だった。
これくらいなら、まあ許容範囲かなと思う。
もちろん大容量タイプになるとかなり高い。
ただ、受験で実際にどれくらい印刷するのか。
どのくらいのペースでインクが減るのか。
これはまだ分からない。
ここは数か月使ってみて、また書いてみたい。
こういうのはスペック表より、実際に半年くらい使った人の方が参考になると思うので。
AmazonでEPSON PX-M6011Fの純正インクをみる
受験期は、しょうもないところをケチらない
今回プリンターを買って改めて思った。
中学受験には、本当にお金がかかる。
だからといって、何でも高いものを買えばいいとは思わない。
ただ、時間を直接減らしてくれるものには投資していいと思っている。
コンビニコピーだって、1回の金額だけなら大したことはない。
家庭用のA3プリンターを買わずに、必要なときだけコンビニへ行った方がトータルでは安いかもしれない。
でも、時間は戻ってこない。
息子の時間もそう。
親の時間もそう。
特に受験直前になってくると、
「数百円安くするために30分使う」
みたいなことは、あまり意味がないように思う。
だったら、
お金で時間を買えるところは買う。
今回はそういう買い物だった。
道具は、安いものより「すぐ使えるもの」
これはプリンターに限らないと思っている。
パソコンもそう。
スマホもそう。
カメラもそう。
登山道具もそう。
何でも高級品を買えばいいという話ではない。
そうではなくて、
やりたいことを、やりたいときに、余計なストレスなくできる道具を選ぶ。
そこにはある程度お金を使っていいと思う。
今回のPX-M6011Fも最新ではない。
華やかな製品でもない。
白くて、無骨で、そしてとにかくデカい。
余計なFAXまで付いている。
印刷が終わると、ときどき舌まで出している。
でもA4とA3を入れておいて、必要なときにスマホやPCからすぐ印刷できる。
B4が必要なら、それにも対応できる。
今の我が家には、それで十分だ。
というか、それが一番いい。
プリンターそのものが欲しかったわけではない。
必要なものを、必要な瞬間に印刷できる環境が欲しかった。
中学受験まで、あと147日。
ここから先、この白い巨大物体には相当働いてもらうことになりそうだ。
FAXにはたぶん一度も働いてもらわない。
あとは息子と一緒に、ガンガン働いてもらおうと思う。
AmazonでEPSON PX-M6011Fをみる
AmazonでEPSON PX-M6011Fの純正インクをみる

コメント