10月13日、SAPIXの10月度マンスリー実力テストがあった。
結果が返ってきた。
算数が、また下がった。
2週間ほど前、合格力判定サピックスオープンの記事で「算数が復活」と書いたばかりだ。個人塾の記事でも「やっぱり個人塾がいい」と書いた。


その直後にこれである。
今回の算数は偏差値43前後。4科目の中で、ぶっちぎりの最下位だ。
算数が上がってきたと思ったら、ガタ落ち。
妻は成績表を見て、ため息をついた。
息子は「時間があれば解けた」と言う。毎度のケアレスミスもある。本人もさすがに落ち込んでいる。
2月1日まで、残り105日。落ち込んでいても点は増えないので、成績表と問題用紙を見返して、何が起きたのかを整理しておく。
4科は偏差値52台。国語と社会に救われた
まずは全体から。数字は丸めてある。
| 科目 | 得点 | 偏差値 | 平均との差 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 70点前後/150 | 43前後 | 約18点下 |
| 国語 | 100点前後/150 | 57台 | 約16点上 |
| 理科 | 70点弱/100 | 54台 | 約6点上 |
| 社会 | 70点台半ば/100 | 58台 | 約13点上 |
| 4科 | 310点台/500 | 52台 | 約17点上 |
4科だけ見れば平均より上で、「まあまあ」の範囲ではある。
ただ、算数1科目が4科の足を引っ張っている構図があまりにもはっきりしている。
困るのは算国の2科だ。今回、2科の偏差値は50を割った。
合格力判定のときは「算国2科は比較的安定している」と書いて、それを安心材料にしていた。第二、第三候補の学校には算国2科で受けられる入試もあるからだ。その安心材料が、2週間で崩れた。
算数の偏差値は、上がったり下がったり
成績表には、春からのマンスリーなどの推移も載っている。算数だけ抜き出すとこうなる。
- 6月マンスリー:57前後
- 7月組分け:56台
- 7月復習テスト:30台後半
- 夏期マンスリー:52台
- 10月マンスリー:43台
(この間に受けた合格力判定サピックスオープンは56台)
ジェットコースターである。
7月の復習テストでも一度、大きく落ちている。だから「また」なのだ。
国語は同じ期間ずっと57〜63あたりにいる。理科と社会も上下はあるが、算数ほどの振れ幅はない。
大問別に見ると、後半で崩れている
大問ごとの出来を、平均と比べるとこうなる。
| 大問 | 内容 | 結果 |
|---|---|---|
| 1 | 計算 | 平均をやや下回る |
| 2 | 小問集合 | ほぼ平均 |
| 3 | 小問集合(図形) | ほぼ平均 |
| 4 | 規則性 | ほぼ平均 |
| 5 | 速さ(通過算) | 0点(平均も3〜4点の難問) |
| 6 | 水量グラフ | 平均の半分以下 |
| 7 | 数の性質 | ほぼ平均(平均自体が低い) |
前半の1〜4は「平均並み」。言い換えれば、平均から上積みできていない。
一番差がついたのは、6の水量グラフだ。平均は18点中10点ほど。息子は(1)だけ取って、あとは落とした。(2)は正答率8割前後の問題で、(3)(4)は空欄だった。
5の速さは0点。平均も低い大問なので、ここは仕方ない面もある。とはいえ、個人塾の記事で「速さの基本が爆速でほぼ完璧になった」と書いた単元で0点というのは、なかなか乾いた笑いが出る。
答案を見ると、5の(2)、6の(3)(4)、7の(2)〜(4)が空欄だった。
一番痛いのは、みんなが取れている問題
難しい問題を落とすのは、まあいい。正答率2割以下の問題は、ほとんどの子が落としている。
痛いのは逆だ。
成績表には問題ごとの正答率が載っている。正答率5割以上なのに息子が落とした問題を拾うと、こうなる。
- 1(2) 計算:正答率9割
- 6(2) 水量グラフ:正答率8割前後
- 2(2) 時計算:正答率7割
- 3(5) 図形:正答率7割弱
- 2(5) 売買損益:正答率6割弱
- 4(3) 規則性:正答率6割弱
合計で36点になる。
これを全部取れていたら、算数は100点を超えて偏差値57前後。合格力判定とほぼ同じ水準だ。
つまり今回は、難問が解けなかったテストではない。取れる問題を落としたテストだった。
正答率50%以上の問題を、何問落としたか
せっかくなので、4科目すべてで同じ数え方をしてみた。正答率の帯ごとに、何問中何問を落としたかである(部分点の問題は、満点でなければ「落とした」に数えている)。
| 正答率 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 |
|---|---|---|---|---|
| 80%以上 | 11問中2問 | 11問中0問 | 9問中0問 | 11問中0問 |
| 50〜80% | 11問中5問 | 18問中2問 | 21問中5問 | 21問中6問 |
| 50%未満 | 10問中9問 | 11問中6問 | 10問中7問 | 15問中7問 |
| 50%以上の失点 | 36点 | 10点 | 11点 | 12点 |
数えてみて、はっきりしたことがある。
正答率80%以上の問題を落としたのは、4科目で算数だけだった。 国語・理科・社会は、80%以上の問題を31問すべて取っている。算数だけが、11問中2問を落とした。
正答率50%以上で見ると、算数は22問中7問を落としている。3問に1問だ。国語は29問中2問、理科は30問中5問、社会は32問中6問。算数の取りこぼしが、ほかの科目より明らかに多い。
しかも配点が重い。算数は1問5〜6点の問題が多いので、50%以上の取りこぼしだけで36点になる。国語・理科・社会の3科目を合わせた33点より多い。
逆に、正答率50%未満の問題は、算数では10問中1問しか取れていない。こちらは今の実力相応だと思う。
難問を解けるようにするより先に、まず正答率50%以上の問題を全部取る。今回の数字を見る限り、それだけで算数は偏差値57前後まで戻る。
問題用紙の書き込みが、正直すぎる
問題用紙を見返すと、息子の書き込みと赤字のメモが残っていた。赤字は、息子が自分で見直して書いたものだ。
これがなかなか正直だ。
2(2) 時計算は「秒になおしわすれ」。 2時何分何秒かを答える問題で、分のところは合っていた。ところが秒のところに、分の端数を分数のまま書いていた。秒に直せば正解だった。
2(5) 売買損益は「ミス」。 問題用紙の計算には、正しい答えの数字が何度も書いてある。なのに解答用紙には、1文字違う別の数字が書いてあった。解けているのに、写す段階で落としている。
1(2) 計算も×。 正答率9割の計算問題である。
この3問だけで18点。これがあれば、算数は偏差値50を超えていた。
そして、3(5)と4(3)の横には「時間」と書いてある。 3(5)は立方体を2つの平面で切る問題だ。個人塾の記事でずっと宿題になっていると書いた、あの2回切断である。
息子いわく、「時間があれば解けた」。
たぶん本当なのだと思う。ただ、入試にも時間制限はある。時間内に解けなければ、解けなかったのと同じだ。
個人塾の記事で、先生が書いてくれていた言葉を思い出す。
「捻った問題は設問にヒントと落とし穴がある。読み損ねたら試合終了」
今回の「秒になおしわすれ」は、まさにこれだ。設問は「何分何秒」と聞いている。最後に問題文を読み直していれば、たぶん気づけた。
国語・理科・社会は悪くない
算数の話ばかりになったので、ほかの科目も書いておく。
国語は、漢字の読み書きが満点。慣用句・ことわざも9割取れた。論説文は平均を10点以上上回った。一方で物語文は平均を下回った。合格力判定では物語文がよく取れていたので、こちらにも波はある。
理科は、合格力判定で偏差値50を割って心配していた。今回は50台半ばに戻した。気体発生の大問はほぼ満点。前回は溶解度で苦しんだ化学分野だ。NN理科をやめても、今のところ大崩れはしていない。
社会は、4科目で一番の偏差値だった。脱炭素の大問は平均を10点以上上回った。合格力判定で下がった分を、そのまま取り返した形だ。
算数以外の3科目は、むしろ良い。だからこそ、算数がもったいない。
残り105日、算数で何をするか
数字と書き込みから言えることは、だいたい次の3つだと思う。
- 正答率の高い問題を落とさない。 今回の失点は、難問より「みんなが取れる問題」のほうが大きい。
- 答えを書く前に、問題文の「何を」「どの単位で」を読み直す。 秒になおし忘れも、写し間違いも、ここで拾える。
- 時間の使い方を見直す。 本人は「時間があれば解けた」と言う。なら、解く順番と見切りのつけ方を決めておく。
どれも、個人塾の先生がすでに息子に言ってくれていることに近い。
我が家として、これからやることも決めた。
- 少しひねった問題に対処できるようにする。
- これまで出会ったことのない型の問題にも強くなる。
- 正答率50%以上の問題は落とさない。
- ケアレスミスは絶対に許されない。
最初の2つは、個人塾の記事で書いた「典型題の想起」や「工夫」の話とつながる。習った型をそのまま当てはめるだけでは、少し見た目を変えられた問題で手が止まる。残りの2つは、この記事で数えた数字そのものだ。
まとめ
- 10月マンスリーは4科で偏差値52台。国語と社会に救われた
- 算数は偏差値43前後。合格力判定から2週間で、また大きく下がった
- 失点の中身は、難問より「正答率の高い問題」の取りこぼし
- 正答率80%以上の問題を落としたのは、4科目で算数だけ
- 秒になおし忘れ、写し間違い、計算ミスの3問だけで18点
点数だけ見ると、正直へこむ。
でも答案を見返すと、「解けない」より「落としている」に近い。直しようがあるという意味では、まだ救いがあるのかもしれない。
ただ、ケアレスミスについては、もう「次は気をつけよう」で済ませる時期ではない。入試本番で秒に直し忘れたら、その1問で合否が変わるかもしれない。
残り105日。ケアレスミスは、絶対に許されない。

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